向井千秋氏がレジオン・ドヌール勲章を受章 [fr]
日本人初の女性宇宙飛行士、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙医学研究センター長の向井千秋氏がレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章し、2月3日にフランス大使公邸で行われた叙勲式で、ティエリー・ダナ駐日フランス大使より伝達されました。
向井氏は慶應義塾大学医学部卒業後、1977年から85年まで、同大学病院とその関連病院に心臓外科医として勤務。1985年、宇宙開発事業団(現JAXA)に宇宙飛行士として選抜され、長年にわたる訓練と教育の日々がアメリカで始まりました。
1994年、STS-65宇宙飛行計画でスペースシャトル・コロンビア号に14日間搭乗。宇宙の微小重力環境の下、微小重力科学(材料科学、流体科学など)、生命科学(宇宙生理学、宇宙生物学、放射性生物学など)、宇宙医学(心臓血管系、自律神経系、骨・筋肉の代謝など)に関する82 テーマの実験を遂行しました。このときの向井氏の控え要員は、フランス国立科学研究センター(CNES)のジャン・ジャック・ファヴィエ氏でした。1998年、STS-95宇宙飛行計画でスペースシャトル・ディスカバリー号に、史上最高齢の宇宙飛行士ジョン・グレン氏(当時77歳)らとともに8日間搭乗。宇宙医学(宇宙と老化現象)や生命科学分野の実験を実施しました。
2004年、フランス北東部ストラスブールの国際宇宙大学教授に就任。2007年から2010年までJAXA宇宙医学生物学研究室室長、2010年より同宇宙医学研究センター長を務めています。
さらに日本学術会議副会長をはじめ、内閣官房教育再生実行会議委員、文部科学省国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会委員、日本宇宙航空環境医学会理事などの重責を担っています。
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