服部幸應氏がレジオン・ドヌール勲章を受章 [fr]
学校法人服部学園理事長、服部栄養専門学校校長の服部幸應氏が6月12日、林芳正農林水産大臣出席の下で行われた叙勲式で、ティエリー・ダナ駐日フランス大使によりレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエに叙されました。
服部氏は料理学校「服部学園」の創立者である父親に連れられて、若いうちからフランスを旅行し、フランス料理を探訪しました。父と二人でミシュランガイドを片手にフランス各地を巡りながら、星付きレストランで本場の味を体験しました。1970年に立教大学を卒業、1977年に服部栄養専門学校の校長、服部学園の理事長に就任し、現在に至ります。
服部氏は40年以上前から、フランスの一流シェフや料理研究家を日本に招いて若い世代を教育することで、フランスの料理や文化を日本に普及せる取り組みを地道に続けてきました。シャペルやロブションをはじめ、トロワグロ、エヴァン、ティス、ピュイゼ、マルクスなど、服部氏の招待で来日した世界的に著名な料理界の大物は、フランスを日本に紹介する一方で日本を初めて体験しました。その中には来日がきっかけとなって、後に日本に出店したシェフやパティシエもいます。
フランスのギヨーム・ガロ農産加工品担当大臣が2013年に来日した際には、同大臣を自校に迎えて栄養と健康をテーマに生徒との意見交換会を開催しました。2014年にはフランスから専門家を招いて原産地呼称制度(AOC)に関するセミナーを開催し、質の高い産品や、農産品・農産加工品のノウハウと産地との関係の重要性に対する若い世代の意識を高めました。数多くの役職を務める中、現在は「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマにイタリアで開催中のミラノ国際博覧会の日本館サポーターとしても活動しています。
服部氏はフランスの料理・文化を日本に普及させる活動が認めれて、すでにフランスから2002年に国家功労勲章シュヴァリエ、2010年に農事功労賞を受章しています。