フランスで日本語教師資格を新設 [fr]

 ナジャット・ヴァロー=ベルカセム国民教育・高等教育・研究大臣は5月14日、G7倉敷教育大臣会合に出席するために来日し、フランスで中等教育教員適性証書(CAPES)の学生向け試験の日本語部門を新設する意向を馳浩文部科学大臣に伝えました。

 日本語CAPESの新設によって、フランスの中学生や高校生の間でブームとなっている日本語の有資格教師への需要によりよく応えることができます。日本語を学習する生徒は1990年代半ば以降、定期的に増加しています。

 日本語CAPESの学生向け試験はこれまで存在しませんでした。日本語教育は全国に不規則に分布していた上、日本語を学習する生徒数も十分ではなく、有資格教師でも非正規教員として教職に就かざるを得ませんでした。今日では、日本語を学習する生徒は公立・私立の教育機関97校で5,724人に上り、フランス国立遠隔教育センター(CNED)で学習する生徒982人を加えると合計6,706人になります。

 特筆すべきは、ニューカレドニアが2,090人で大きな割合を占めていることです。日本語は外国語の中で3番目に生徒が多く、もっぱら第2外国語として教えられています。

 CAPESは学生向け試験、教員向け試験、第3試験のいずれかに合格し、規則に沿った条件下で1年間の教育実習を修了した者に交付されます。実習期間と修士課程を修了後にCAPESを取得すると、有資格教師になることができます。

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馳浩文部科学大臣と会談

最終更新日 17/01/2019

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