仏中首脳電話会談 [fr]

 エマニュエル・マクロン大統領は6月5日、中華人民共和国の習近平国家主席と電話会談を行いました。

 両首脳は仏中両国と世界におけるパンデミックの推移について意見交換を行うとともに、パンデミックに直面する仏中間で実施された医療資材に関する相互的連帯行動を重ねて高く評価しました。さらに両国を結ぶ野心的かつ包括的な戦略的パートナーシップの優先事項の実行と次の段階について現状を総括しました。フランスと中国が極めて重視するこのパートナーシップによって、すべての問題を責任感と相互尊重の精神をもって取り上げることができます。人的交流の再開を促進する重要性も強調されました。

 世界中で緊張が高まる中、マクロン大統領は共同で決定されたルールに基づく多国間の枠組みの中で、3つの優先課題を中心に、パンデミックに対する強力な国際的対応を構築する決意を表明しました。

  • グローバルヘルスについて、マクロン大統領はパンデミックとの闘いを協調性、透明性、科学的客観性に基づくアプローチにおいて絶対的に優先する必要性を強調しました。この観点から世界保健機関(WHO)の中心的かつ不可欠な役割とともに、診断、治療、ワクチンに関するAct-Aイニシアティブの重要性、さらにフランスがヨーロッパのパートナーおよびグローバルヘルスのすべてのアクターとともに行う保健システムへの支援の重要性を強調しました。またパンデミックからあらゆる教訓を引き出し、グローバルな公衆衛生上の緊急事態に対する対応を改善すべき世界保健総会が迎える重要な段階にも改めて触れました。
  • 対アフリカ支援について、マクロン大統領はG20で合意された債務返済猶予の重要性と、危機に直面しているアフリカ大陸との連帯に不可欠な次の段階を築くため、具体的な多国間の意思表明を可及的速やかに行う必要性を指摘しました。
  • 気候と生物多様性について、マクロン大統領は健康問題、環境保全、開発の関連性を強調するとともに、とりわけ生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)と国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に向けて、課題に対処できる具体的なアジェンダを中国と数カ月以内に策定する考えを表明しました。

 マクロン大統領は2019年3月にパリで開催されたハイレベル会合を踏まえ、数カ月以内に予定される、ヨーロッパと中国の野心的かつバランスのとれたパートナーシップの定義で、これらの優先課題が中心を占めるよう望むことを強調しました。

最終更新日 08/06/2020

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