仏英首脳会談 [fr]
エマニュエル・マクロン大統領は11月11日にパリのエリゼ宮(大統領府)で、イギリスのキア・スターマー首相と会談しました。
マクロン大統領は何よりもまず、仏英友好をテーマにした今年の11月11日の式典に出席したスターマー首相に感謝の意を表しました。今年は仏英協商締結120周年を迎えたほか、今から80年前にはフランス解放以来初めて、ド・ゴール将軍とウィンストン・チャーチルがそろって凱旋門の下で第1次世界大戦休戦記念日の式典に出席しました。
両首脳は会談で、主要な国際問題について取り上げました。ヨーロッパ政治共同体のハンガリー・サミットで伝えたメッセージを踏まえて、マクロン大統領は安全保障・防衛に関するヨーロッパ人自身の利益と責任を明確にする必要性を強調しました。この点で両首脳はヨーロッパ連合(EU)とイギリスの関係の展望について取り上げました。
ウクライナ情勢について、両首脳はロシアによるウクライナ侵略戦争を失敗に終わらせるため、揺るぎない支援を必要な限り続ける決意を強調し、緊密に連携することへのコミットメントを再確認しました。
両首脳は中東情勢の現状について総括し、中東のすべての人のために平和と安全を回復すべく尽力するため、すべての地域的・国際的パートナーとともに努力を続ける意向を示しました。
両首脳は2025年にイギリスで次回開催予定の仏英首脳会談に向けて、特に安全保障・防衛分野で、2国間関係を深化させることに重ねて意欲を示しました。その上で、特に人身売買業者ネットワークに直面する中、英仏海峡を渡る移民に関する協力を継続する必要性を強調しました。さらに人工知能、海洋と生物多様性の保全、開発問題や気候問題に関する協力を強化することでも一致しました。