インターメディアテクの西野嘉章館長がレジオンドヌール勲章を受章 [fr]

 東京大学総合研究博物館館長およびインターメディアテク館長の西野嘉章教授が12月17日、ティエリー・ダナ駐日フランス大使により、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエに叙されました。

東京大学総合研究博物館館長およびインターメディアテク館長の西野嘉章教授
東京大学総合研究博物館館長およびインターメディアテク館長の西野嘉章教授
ティエリー・ダナ駐日大使と西野嘉章館長
ティエリー・ダナ駐日大使と西野嘉章館長

 

 東京大学大学院人文科学研究科で中世後期のキリスト教図像学を修めた後、弘前大学助教授、文部省派遣によるアヴィニョン国際資料研究センター客員研究員、日仏2国間科学協力事業によるフランス国立科学研究センター(CNRS)客員研究員を歴任。1993年に「十五世紀プロヴァンス絵画研究」で博士号を取得。翌年、この研究で第11回渋沢・クローデル賞を受賞しました。

 2003年春、フランス文化・通信省のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏文化事業局の要請により、エクス=アン=プロヴァンスのサン=ソヴール大聖堂にあるニコラ・フロマン『燃える柴の三連祭壇画』修復事業に携わりました。これをフランス語でまとめた最終報告書「日仏文化遺産学術研究委員会:燃える柴の三連裁断画」を2011年に刊行しました。

 西野氏は民間企業の支援を受けて、東京大学総合研究博物館内にミュージアム・テクノロジー寄付研究部門とインターメディアテク寄付研究部門を立ち上げ、2013年3月に東京・丸の内のJPタワーに学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」を開設しました。演劇、映画、音楽、写真、ファッション、美食、デザイン、アートなど幅広い分野を交差させながら、学術文化財と現代アート作品を組み合わせる意欲的なプログラムを提供する唯一無二のスペースです。

 西野氏はこのインターメディアテクの開設に合せて、ケ・ブランリ美術館と所蔵品の長期貸与に関する協力協定を結びました。これに基づいて、同美術館所蔵の作品を年1回から2回のペースで専用スペースで展示しています。

最終更新日 17/01/2019

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