東北電力の高橋宏明相談役がレジオン・ドヌール勲章を受章 [fr]

 東北電力の高橋宏明相談役が11月9日、フランス大使公邸で行われた叙勲式で、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエに叙されました。

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東北電力の高橋宏明相談役
© 在日フランス大使館

 高橋氏は東北大学法学部を卒業後、1963年に東北電力に入社。同社で企画室企画課長、秘書室長、主席原子力考査役、基幹系統建設推進本部長代理、お客様本部長などの要職を歴任した後、2005年に取締役社長、2010年に取締役会長に就任。2015年より現職の相談役を務めています。

崇高な大義のために力強く行動

高橋氏はクリーンかつ低コストで豊富な電力を安定供給できる原子力発電を強く擁護し、日本の原子力発電事業者の中における東北電力の役割を強化することに貢献しました。同社の原子力発電量は日本の原子力総発電量の8%を占めています。

 高橋氏は地域住民の生活の質の向上に積極的に取り組み、低炭素エネルギー資源の推進に常に尽力しました。その結果、東北電力は2011年、第40回日本産業技術大賞内閣総理大臣賞とアメリカのエジソン電気協会「エジソン賞」を受賞しました。

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ダナ大使と歓談する高橋夫妻
© 在日フランス大使館

 2011年の東日本大震災の際も、同社が保有する原子炉の安全を確保したほか、女川原子力発電所に数百人の避難者を受け入れ、被災した地域住民の支援活動に努めました。これらの活動が認められて、東北電力は世界原子力発電事業者協会(WANO)原子力功労者賞を受賞しました。

フランスとの協力関係を推進

 高橋氏は東北電力の原子力発電所に燃料を供給するため、さまざまな燃料供給契約を通じて、フランスとの関係強化に取り組んできました。東北電力はフランスのジョルジュ・ベス第2濃縮工場の建設プロジェクトにも参画しました。高橋氏がフランスと築いた関係は原子力分野にとどまらず、天然液化ガスをはじめとする原子力以外のエネルギー資源にも及んでいます。

 フランスの芸術や文化に造詣が深い高橋氏は、フランス語力の向上にも熱心に取り組んでいます。

最終更新日 17/01/2019

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