高橋政代博士が国家功労勲章を受章 [fr]

 網膜再生医療の研究で知られる眼科医の高橋政代博士が6月18日、フィリップ・セトン駐日フランス大使により、国家功労勲章シュヴァリエに叙されました。

高橋政代博士
高橋政代博士
© 在日フランス大使館
高橋政代博士とフィリップ・セトン駐日フランス大使
高橋政代博士とフィリップ・セトン駐日フランス大使
© 在日フランス大使館
高橋政代博士とフィリップ・セトン駐日フランス大使
高橋政代博士とフィリップ・セトン駐日フランス大使
© 在日フランス大使館

 
 網膜疾患分野の研究者で眼科臨床医の高橋政代博士は、再生医療分野で国内外から認められた著名な科学者です。

 世界で初めてヒトES細胞から神経網膜を分化誘導することに成功した研究チームの一員だった高橋博士は 2014年、iPS細胞から作った網膜の細胞を患者に移植する世界初の臨床研究の手術を実施しました。

 その一方で高橋博士は、神戸アイセンターの設立に尽力しました。これは眼科学と眼疾患に特化した神戸市立神戸アイセンター病院に、iPS細胞を用いた治療の開発を主な目的とする研究所が併設された総合的な施設です。

 高橋博士は2014年からパリの視覚研究所と科学セミナーを共同で開催し、再生医療分野における日仏科学協力の発展にも著しく貢献しています。在日フランス大使館が支援するこの科学セミナーの一つが2018年6月、理化学研究所多細胞システム形成研究センターの網膜再生医療研究開発プロジェクトとフランスの視覚研究所によって神戸アイセンターで開催されました。

 高橋博士は日仏科学協力に積極的に取り組んだ功績が高く評価され、今回の受章になりました。

最終更新日 14/01/2022

このページのトップへ戻る