ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣とパルリー軍事大臣が共同コミュニケ発表 [fr]

 フランスはオーストラリア政府がアタック級次期潜水艦プログラムの中止、および原子力潜水艦にかかわるアメリカとの協力開始の決定を発表したことを確認しました。

 これは、オーストラリアのハイレベルな防衛産業・技術基盤の発展や政治的信頼関係に基づくフランスとオーストラリアの協力関係の理念と精神に反する決定です。

 インド太平洋地域で、我々の価値や法の支配に基づく多国間主義の尊重などがいまだかつてないほどに脅かされている中、フランスというヨーロッパの同盟国・パートナー国をオーストラリアと構築するパートナーシップからはずすというアメリカの選択には一貫性が欠如しており、フランスは遺憾に思います。

 インド太平洋地域における協力についてのヨーロッパ戦略に関する共同コミュニケが発表された日でもある本日、フランスは、それぞれの「主権の自由」を守るための同地域での極めて野心的な行動に向けた意志を確認します。インド太平洋地域に200万人のフランス人居住者と7,000人の軍人を擁するヨーロッパで唯一の国として、フランスは今まで同様、コミットメントを守り続ける信頼のおけるパートナーであり続けます。

 今回発表された次期潜水艦プログラムに関する残念な決定により、ヨーロッパの戦略的自律性を追求する必要性がさらに高まりました。インド太平洋を含め、この世界において我々の利益と価値を擁護するには、信頼できる道はほかにないのです。

最終更新日 04/10/2021

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