東京栄養サミット2021、フランスが栄養不良対策にコミット [fr]

 栄養不良はサヘル地域をはじめ、サブサハラ・アフリカ諸国で大きな問題になっています。これらの国の一部では、子どもの半数近くが栄養不良による身体的・認知的発達の遅れに苦しみ、教育、健康、開発の面に大きな影響を及ぼしています。不適切な食事摂取は世界中で疾病や死亡の主要原因の一つになっています。

世界中の5歳未満児の20%以上が発育阻害に陥っています。
 
フランスはこの深刻な事態の打開に取り組みます。
 
日本で開催中の東京栄養サミットで発言するジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣

 ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は12月7日、日本政府主催の東京栄養サミット2021に出席しました。ル・ドリアン大臣はサミット1日目の閉会セッションで、2024年までに達成をめざすフランスのコミットメントを発表しました。

  • 計画された食糧援助の資金の50%を栄養改善に割り当てます
  • フランス・ムスコカ基金が提供する資金の25%を栄養改善に当てます [1]
  • 農業、健康、水・衛生の分野におけるフランス開発庁のコミットメントの15%を優先8カ国 [2]を対象に栄養改善に当てます

 ル・ドリアン大臣は2021年11月に立ち上げられたグローバル学校給食連合へのフランスのコミットメントも強調しました。同連合は2030年までに各児童が学校で栄養バランスのとれた健康的な食事をとれることを目指します。

 これらのコミットメントは、ヨーロッパ委員会が2024年までに栄養改善対策として行う25億ユーロの投資に加えて実施されます。

 最後にル・ドリアン大臣は、フランスがパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会の開催国であることから、次回の栄養サミットを開催することを発表しました。

成長のための栄養(N4G)サミットとは?
 
 N4Gサミットは定期的に開催されるハイレベルな国際会合で、主要なグローバル・アクターが極めて重要な開発課題である栄養不良と闘うため、具体的な資金的・政策的コミットメントを表明します。さまざまな形態の栄養不良問題(低栄養、微量栄養素欠乏、過体重、肥満)が深刻化し、世界中のすべての国を悩ませています。

関連リンク

[1フランス・ムスコカ基金はベナン、ブルキナファソ、コート・ディヴォワール、ギニア、マリ、ニジェール、セネガル、チャド、トーゴに資金提供を行っています。

[2優先8カ国はブルキナファソ、カメルーン、マガダスカル、ニジェール、マリ、中央アフリカ共和国、チャド、ラオス。

最終更新日 08/12/2021

このページのトップへ戻る