高橋留美子氏が芸術文化勲章を受章 [fr]

 漫画家の高橋留美子氏が4月6日、フランス大使公邸で行われた叙勲式で、シャルランリ・ブロソー文化参事官により芸術文化勲章シュヴァリエに叙されました。

 作品が約30カ国語に翻訳され、全世界累計発行部数が2億冊を超えた「漫画の女王」として知られる高橋留美子氏は、少年漫画の分野で名声を得た女性漫画家の先駆的な存在です。これまで『うる星やつら』(第26回小学館漫画賞)、『めぞん一刻』、『らんま1/2』、『犬夜叉』(第47回小学館漫画賞)など、大ヒット作を次々と世に送り出しました。

 高橋氏の作品は早くからTVアニメ化され、フランスでも1988年に放送が始まりました。後にグレナ社をはじめとするフランスの出版社が、漫画作品の翻訳出版を手掛けるようになりました。まさに一大ムーブメントを巻き起こした高橋作品は、バンドデシネ作家のバラクやリアド・サトゥフもファンを公言するなど、世代を超えてフランスの読者、テレビ視聴者、アーティストの心をつかみにしました。

 高橋氏は2019年にフランス大使公邸で、アングレーム国際漫画祭グランプリを授与されました。この賞を通じて、日本に次いで最も漫画を愛するフランスのバンドデシネ界に多大な影響を与えた功績がたたえられました。

漫画家の高橋留美子氏
漫画家の高橋留美子氏
© 在日フランス大使館
高橋留美子氏とシャルランリ・ブロソー文化参事官
高橋留美子氏とシャルランリ・ブロソー文化参事官
© 在日フランス大使館

最終更新日 04/01/2024

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