共に関係を刷新する、新アフリカ・フランス首脳会議 [fr]

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 新アフリカ・フランス首脳会議が2021年10月8日、フランス南部のモンペリエで開催されました。

 新しい形式、新しいアクター、新しいテーマ、新しい課題。今回の首脳会議は新しい世代に考察と行動の新しい枠組みを提供するため、アフリカとフランスの関係に新しい視点をもたらすことを目標とします。

新アフリカ・フランス首脳会議のプログラム

 2021年10月8日の会議は、5つの主要テーマに沿って進められました。

  • 市民関与
  • 起業家精神とイノベーション
  • 高等教育と研究
  • 文化
  • スポーツ

 エマニュエル・マクロン大統領は10月8日午後の全体会議に出席し、アフリカ・フランス対話についてアキレ・ムベンベ教授と意見交換を行ったほか、アフリカとフランスの才能ある若者十数人とも意見を交わしました。これらの意見交換によって2021年初めから実施された対話プロセスが大詰めを迎えました。

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新アフリカ・フランス首脳会議のプログラム(フランス語)
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ワガドゥグ演説以降、フランスのコミットメントの進捗状況

 エマニュエル・マクロン大統領は2017年11月28日、ブルキナファソの首都ワガドゥクで、フランスとアフリカ大陸の関係をさまざまなコミットメントを通して刷新するという意欲的な目標を発表しました。

 以来、アフリカ・フランス関係は経済、文化、スポーツ、環境など、あらゆる面で進化しています。

 今回の首脳会議では、主要な優先課題に関する進捗状況を確認します。

  • とりわけ流動性を高めることで、教育と高等教育へのアクセスを促進する
  • 起業家精神とイノベーションを支援する
  • とりわけ記憶の絆を強化することで、新しい共通の想像界の構築を可能にする
  • 気候移行の最前線にあるアフリカ大陸を支援する
  • パートナー関係のために政府開発援助(ODA)の再構築に尽力する

アフリカ・フランス関係のアクターに発言機会を提供

 新アフリカ・フランス首脳会議は、ディアスポラ、起業家、文化・芸術・スポーツ関係者など、アフリカ・フランス関係に日々活力を与えている人々、共通の未来の構築に貢献しているアクターに発言の機会を与え、焦点を当てました。

 若者が中心的な役割を果たしました。若者は教育、流動性、ガバナンス、経済開発などに関するワガドゥグ・コミットメントの中心であるとともに、今日と明日の主要課題に対応するための解決策の源泉です。

 今回の首脳会議は、これらの変革の主役たちの声に耳を傾けながら、フランスとアフリカ大陸の関係の基礎的条件について問い、新たに定義し直すことをめざしました。目標は若者の問いかけにこたえ、未来志向の対話の場をつくることです。

アフリカ・フランス対話

 この対話はだれもが共通の課題に取り組むことに貢献する機会を提供しました。対話の中で浮上した提案は、マクロン大統領とアフリカの若者の代表が出席した総会で発表されました。

 対話は哲学者で政治学者、歴史学者のアキレ・ムベンベと、アフリカの独立した著名人による委員会が進行役を務め、アフリカ・フランス関係の将来に関心を持つ現場のアクターが参加しました。

 この対話プロセスは2021年初め、アンゴラ、南アフリカ、ブルキナファソ、カメルーン、コート・ディヴォワール、ケニヤ、マリ、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、コンゴ民主共和国、チュニジアの12カ国で始動しました。それ以降に取り組みに参加した国もあります。

 ディアスポラのメンバーやフランスの若者の参加を促すため、対話はフランスでも開催されました。

 主に以下のテーマが取り上げられました。

  • ジェンダー平等
  • 政府開発援助(ODA)とその影響
  • 民主主義とガバナンス
  • 生物多様性保全
  • ニューテクノロジー
  • エンプロイアビリティ
  • 若者の流動性

イマネ・アイシから見たフランス

 1990年代初めからパリを拠点に活動するカメルーン国籍のファッションデザイナー、イマネ・アイシ。ダンサー、モデルを経て、デザイナーになったフランスに対する思いや、フランスとアフリカのノウハウからインスピレーションを得て構想されるコレクションなどについて語ります。彼は2020年1月、サブサハラ・アフリカ出身のデザイナーとして初めて、パリのオートクチュール・ウィークで新作を発表しました。

 2021年10月8日にモンペリエで開催される新アフリカ・フランス首脳会議の一環として、フランスはアフリカ大陸と自国の間に築かれたつながりに焦点を当てます。イマネ・アイシの仕事はその好例の一つです。

イベントシリーズ「アフリカ・モンペリエ」、2021年6月から11月まで開催

 地元のアクターによる数多くのイベントが2021年6月から11月まで、ポンペリエ市とメトロポール・ド・モンペリエの支援を受けて開催されます。

  • 「モンペリエ・ダンス・フェスティバル」、サリア・サヌーのミュージカル・コメディ上演
  • 「アフリカ合衆国週間」、会場:アル・トロピスム
  • 「コスモロジー(宇宙論)展」、共催:ジンズー財団、会場:複合アート施設MO.CO.
  • 演劇祭「プランタン・デ・コメディアン」、アラベスク・フェスティバル、モンペリエ地中海映画祭の特別プログラム

 こうしたプログラムを通して、「アフリカ・モンペリエ」はフランスとアフリカの多くのつながりに光を当てます。

 今後のイベントプログラムはアフリカ・モンペリエ公式ホームページをご覧ください。

詳細情報とオンライン参加

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最終更新日 15/10/2021

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