同性愛の完全非処罰化から40年、マクロン大統領のメッセージ [fr]

 エマニュエル・マクロン大統領は8月4日、フランスで同性愛が完全に非処罰化されてから40年を迎えるにあたり、メッセージを発表しました。

 フランス法は1982年8月4日、同性愛を完全に非処罰化しました。

 そうです、フランスでは、1980年代初めまで、何千人もの人々が「みだらなまたは自然に反する行為」で起訴され、有罪判決を受けました。そのほかにも多くの人々が弾圧を恐れながら、不安な日々を送りました。

 今からちょうど40年前、フランスはようやく共和国の標語である自由、平等、友愛に忠実になりました。

 フランスはこの日、性的同意年齢における同性愛者・異性愛者間の差別に終止符を打ちました。すべての同性愛罪を廃止することで、わが共和国の基礎である、権利の平等に新たな一歩を記しました。

 私たちは今日、この不正義とそれが与えた苦しみを覚えています。私は自由と愛を妨げられ、逮捕され、裁かれ、罰せられたすべての人々に思いを寄せます。国民は忘れていません。

 私はフランソワ・ミッテラン大統領、ピエール・モロワ首相(当時)、ロベール・バダンテール司法大臣(当時)、弁護士・人権活動家のジゼル・アリミに敬意を表したいと思います。彼らは勇気、粘り強さ、そして結局のところヒューマニズムをもって、ヴィシー政権下の法律の悲しい遺産である、刑法典の不公平な条項の廃止を成し遂げました。

 「この差別、この弾圧は、わが国のような自由の大国とは相いれない」。ロベール・バダンテールの言葉が今日まで、私たちを導いています。

 フランスは40年前から、PACS(連帯市民協約)、すべての人のための結婚、すべての女性のための生殖補助医療、転向療法の廃止、献血における性的指向に基づく基準の廃止など、同性愛者の自由と権利のために行動し続けてきました。

 もちろん、今日もなお、わが共和国には苦しみや許し難い差別が残っています。私たちが一人ひとりの権利を常により一層改善するため、市民団体や議員とともに尽力し続ける理由もそこにあります。とはいえ、自由と権利の進歩の長い歩みを続けるために、見方を変えて、現状を打破すべきは私たちです。

 私たちすべての市民の人生をよりシンプルに、より自由に、より美しくするために。

 エマニュエル・マクロン

最終更新日 05/08/2022

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