フランスがロシアのプロパガンダネットワークを検出 [fr]

 フランスのヨーロッパ・外務省は2月12日、ロシアのプロパガンダネットワークに関する声明を発表しました。

 ステファヌ・セジュルネ・ヨーロッパ・外務大臣は本日(12日)、「ポータルコンバット」と名づけられたプロパガンダネットワークをフランスが検出したと発表しました。このネットワークはいわゆるデジタル情報ポータルサイトで構成され、特にフランスをはじめとするヨーロッパの世論をだますために、ロシアのウクライナ侵攻の評価を高め、ウクライナ当局を誹謗する親ロシア的コンテンツを配信しています。

 外国デジタル介入監視・防止機関「VIGINUM(ヴィジニュム)」が進めた検出・分析作業によって、このネットワークの活動が外国のアクターを巻き込んだデジタルプラットフォーム上の情報操作キャンペーンであり、このキャンペーンがフランスとその国益を害することを目的としていると結論づけることができました。このネットワークは少なくとも193のサイトで構成され、当初はロシアとウクライナのローカルニュースを扱っていましたが、2022年2月のロシアによるウクライナ侵略戦争開始以降に拡大し、占領されたウクライナ領とフランス、ドイツ、ポーランドを含むウクライナを支持する国々に焦点を当てるようになりました。このネットワークはより幅広い人に訴えることで情報操作を増幅させるため、ターゲット地域に応じて親ロシア的プロパガンダ情報源の選定やコンテンツ配信の大規模自動化、検索エンジン最適化など、相当数のテクニックを駆使しています。フランス当局がこうした結論に達することができた技術的要素は、ヴィジニュムが本日公表した技術報告書(仏語版/英語版)に記載されています。

 フランスはこうした敵対的な情報操作を断固として非難します。その上で、我々はいかなる情報操作もフランスにロシアの侵略戦争に直面するウクライナへの支援を断念させることはないと改めて表明します。

 ステファヌ・セジュルネ・ヨーロッパ・外務大臣がドイツとポーランドの外務大臣とともに表明したように、フランスはワイマール三角連合のパートナーとの協力を、より一般的にはヨーロッパ連合(EU)における協力を強化していきます。我々はフランス市民もヨーロッパ市民も守るために、どこからであろうと情報操作を暴き続け、ロシアからの情報操作を阻止するために努力を続けていきます。

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最終更新日 16/02/2024

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