フランス海軍練習艦隊「ジャンヌ・ダルク2017」が日本に寄港 [fr]

 フランス海軍練習艦隊「ジャンヌ・ダルク2017」が長崎県の佐世保港に寄港します。

 今回の寄港は、日本との防衛関係を強化する機会となります。そのため、海上自衛隊の部隊がフランスの強襲揚陸艦「ミストラル」に乗艦し、5月3日から23日まで、フランス、イギリス、アメリカと、上陸能力と相互運用性を強化するため、日本海とグアム島・テニアン島近海で初の合同訓練を行います。

© Ambassade de France au Japon
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フランス海軍訓練ミッション「ジャンヌ・ダルク2017」

 フランスはアジア太平洋地域の防衛と安全保障に参加することで、ヨーロッパ精神を養います。

 フランソワ・オランド フランス共和国大統領が3月27日にシンガポール、28日にマレーシア、29日にインドネシアを国賓として訪問したことは、フランスとこの東南アジア3カ国との緊密な関係を示しています。中でも防衛面で力強いパートナーシップがあることは、同行したジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣によって改めて確認されました。

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 フランスはアジア太平洋地域の防衛に特に積極的です。例年のようにフランス海軍の士官候補生の運用教育を行う「ジャンヌ・ダルク」作戦の舞台をここに定めたのもその表れです。強襲揚陸艦「ミストラル」とフリゲート艦「クールベ」は、訓練や物資補給活動に携わったジブチを出航し、2017年3月18日にインド太平洋海域に入りました。こうした活動は、長きにわたるパートナー国であるジブチに駐留するフランス軍の支援によって可能となりました。

 艦隊はインド洋、東シナ海、南シナ海および太平洋に4カ月間にわたり展開します。作戦期間中はイギリス海軍のヘリコプター「マーリン」2機と海兵60人から成る分遣隊が「ミストラル」に乗艦しますが、これは仏英防衛関係の活力や、アジア太平洋地域の安全保障と安定に向けたヨーロッパのさらなる努力を象徴していると言えます。フランス海軍は、ヨーロッパから遠く離れているとはいえ、フランスの海外領土からは離れていないこのインド太平洋海域で、他国の海軍艦艇が行うように、協力と知識の向上を目的とした多国間共同訓練を実施します。「ミストラル」と「クールベ」の展開は、フランスが「ジャンヌ・ダルク」作戦の寄港地となっているインド、ベトナム、中国、日本、オーストラリア、シンガポールなどと結んでいる戦略的パートナーシップの強化にもつながります。

 こうした訓練や寄港を通じ、フランス軍は航行の自由を行使するとともに、その他の海域においてと同様に、保護、プレゼンス、協力の任務を遂行します。これらの任務はフランスが対話とよりよい相互理解を促進しながら、法に基づく国際秩序のために積極的に関与する姿勢を示すものです。

 「ミストラル」と「クールベ」は、トゥーロンからグアムまで、地球をおよそ半周することになります。フランスは南インド洋と南太平洋に位置する海外領土に常駐部隊を置いています。これらの海外領土はフランスに排他的経済水域(EEZ)の80%以上、900万km²を付与しています。そこに暮らす150万人に加えて、14万人近いフランス人がアジア太平洋地域諸国に居住しています。

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最終更新日 17/01/2019

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