フランス書籍の海外PR [fr]
書籍部門は年間売上高40億ユーロ近くで、フランス文化産業のトップです。国際化が極めて進んだ部門でもあります。書籍は文化財分野で第2位の輸出部門で、フランスの出版社は売上高の25%を海外市場で挙げています。
フランスの文化・通信省と外務・国際開発省に加えて、両省の外郭団体である国際図書センター(CNL)とアンスティチュ・フランセ(IF)は、国際フランス出版局(BIEF)や業界団体のサントラル・ド・レディシオンなどの業界関係者や関係機関の側に立って、フランスの書籍や思想の海外PRに積極的に取り組んでいます。そのために年間3,100万ユーロを超える公的資金が投入されています。
フランス外務・国際開発省(MEADI)は毎年、出版業界関係者の海外市場向けPR活動をサポートしています。その基盤となるのは、アンスティチュ・フランセが対外文化行動のためにパリで運営する一連の活動やプログラムのほか、フランス出版支援政策や現地組織とのパートナーシップ・協力政策を各地域で進める文化ネットワークの30を超える図書事務所やメディアテークです。
MAEDIは国際フランス出版局と緊密に協力しながら、海外のブックフェアや書籍見本市へのフランス出版業者の出展をサポートしています。文化産業の国際競争が激しくなる中、フランス出版界の輸出力を維持するため、フランスやフランス語圏の思想、作品、作家、出版社を助成し、PRすることが目的です。
- フランス書籍の海外PR
- 年間売上高約40億ユーロを挙げる国内トップの文化産業、文化財分野で国内2位の輸出部門、フランス出版業の海外売上高比率は25%、文化ネットワークの30を超える図書事務所とメディアテークが各地域でフランス出版支援政策を実施
アンスティチュ・フランセによるさまざまなプロジェクトを通して行われるMAEDIの支援
- 翻訳書:翻訳およびフランスの出版物の普及活動への助成。フランス語から影響力のある言語(英語、アラビア語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語)に翻訳する新世代の翻訳者の養成、外国語に翻訳された書物に関するオンライン資料センターの設置
- 討論会の利活用:新しい影響力外交の策定、討論会の開催、フランスの新しい知的潮流(とりわけ人文・社会科学分野)の海外大学ネットワークへの普及、
- 学術文化の振興:フランスの学術文化(考古学、ハードサイエンス)を振興する格調高い巡回展の開催、オンライン専門知識・資料センターの設置、フランスの大使館・領事館ネットワークが実施する事業のサポート
- フランス語圏の出版物の普及支援:南側諸国における出版支援プログラム(著作権譲渡、配給)の実施、南北諸国市場における南側諸国の出版物の蓄積・活用、南側フランス語圏の作家や出版社、大規模な知的イベントに関する資料センターの改正
- フランスの文化・協力ネットワークおよびメディアテークのサポートと職員教育:フランスの書籍を支援するプログラムおよび活動を実施する図書事務所やメディアテークの開設、デジタル図書館「キュルチュールテーク」を通したメディアテークのデジタルサービスおよび「IFVerso」(フランス語から約40言語に翻訳された著作物のタイトル7万件以上を収録したデータベース)の拡充