立教大学の澤田直教授が教育功労章を受章 [fr]
立教大学の澤田直教授が6月19日、ローラン・ピック駐日フランス大使により、教育功労章シュヴァリエに叙されました。
澤田氏はフランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルに関する国内有数の専門家です。パリ第1パンテオン=ソルボンヌ大学でサルトルに関する博士論文を執筆し、1994年に博士号を取得。これまでサルトルの著書を多数翻訳しています。そのほかにもフィリップ・フォレスト、ジャン=リュック・ナンシー、タハール・ベン・ジェルーンなど、現代フランスを代表する哲学者や文学者の作品の翻訳を手掛けています。
澤田氏はフランス文化・研究界で極めて積極的に活動し、フランスや日本の複数の学会で要職を担っています。中でも2005年より日仏哲学会理事を務めているほか、10年以上にわたってフランス政府給費留学生試験の面接官を務めています。さらに日仏翻訳文学賞(小西国際交流財団主催)や渋沢・クローデル賞の選考委員も毎年務めています。
フランス語教育にも熱心に取り組み、妻のリリアンヌ・ラタンジオ氏と複数の教材を共著、刊行しました。NHKラジオのフランス語講座にも講師として出演し、大好評を得ました。
日仏交流160周年を迎える中で行われた今回の叙勲は、澤田教授が人文科学とフランコフォニーの分野における日仏協力で極めて重要な役割を果たしてきた功績を顕彰するものです。