日仏関係に激震:1940~41年の「仏印進駐」 [fr]

 第32回渋沢・クローデル賞受賞記念講演「日仏関係に激震:1940~41年の仏印進駐」が1月22日(金)、東京・恵比寿の日仏会館で開催されます。

日仏関係に激震 : 1940〜41年の「仏印進駐」 - JPEG
 本講演では、日本が仏領インドシナの一部を占領した期間について、日仏2国間のみならず、多国間関係の視点から分析します。長年にわたり解決済みとされてきたこの問題を、日仏の原史料に基づいて根本的に見直すことがその目的です。

 これまで日本とフランスは、主に平和的かつ実り多い関係を保ってきました。しかし、大きな例外もあります。それはいわゆる「仏印進駐」であり、日本軍が仏領インドシナを占領したことです。1940年6月から1941年12月に至るまで、東南アジアにおけるイギリス、アメリカ、オランダ各国の領土に侵入するため、日本は仏領インドシナを踏み台として利用する政策を実施しました。

 孤立していたヴィシー政権は、日本の軍事的優越を認め、仏領インドシナの占領を許さざるを得ませんでした。真珠湾攻撃の直後に、フランスは対インドシナ支配を保っていくために、インドシナの大東亜共栄圏への所属を受諾する以外に道はありませんでした。それ以来、インドシナに対する日仏両国の共同支配が3年以上続くことになりました。

講演者プロフィール

 フランク・ミシュランは明治大学・特任准教授、リヨン東アジア研究所およびパリ・ソルボンヌ大学のロラン・ムニエ研究所の研究員。2014年12月にパリ・ソルボンヌ大学近現代史研究科博士号取得。博士論文のテーマは、1940年6月から1941年12月に至るまでの仏領インドシナに対する日本政策について。2015年に日仏会館・読売新聞共催の渋沢・クローデル賞を受賞。現在、日本とフランスで博士論文の出版を準備する一方、日本の軍隊の歴史に関する書籍(Perrin出版)を執筆中。

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日時 2016年1月22日(金) 18:30~20:30
会場 日仏会館ホール(渋谷区恵比寿3丁目)
講演者 フランク・ミシュラン(明治大学)
※ 一般公開、入場無料、逐次通訳、要事前登録

最終更新日 17/01/2019

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