日仏討論会「平和とダイバーシティ:大学におけるLGBTQの人々の受け入れの促進」開催報告 [fr]

 日仏討論会「平和とダイバーシティ:大学におけるLGBTQの人々の受け入れの促進」が6月9日から12日まで、東京と札幌で開催されました。在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本はこの機会に、LGBT権利促進団体「ロートル・セルクル」のスポークスパーソン、カトリーヌ・トリポン氏と、エセック経済商科大学院大学ダイバーシティ研究所長の高木順子氏を招へいしました。

6月9日に国際基督教大学で開催された日仏討論会
6月9日に国際基督教大学で開催された日仏討論会
© 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
左から、高木順子氏、カトリーヌ・トリポン氏、鈴木賢氏、増原裕子氏
左から、高木順子氏、カトリーヌ・トリポン氏、鈴木賢氏、増原裕子氏
© 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
左から、サラ・ヴァンディ氏(アンスティチュ・フランセ日本の書籍・グローバル討論会担当官)、 カトリーヌ・トリポン氏、鈴木賢氏、高木順子氏、瀬名波栄潤氏
左から、サラ・ヴァンディ氏(アンスティチュ・フランセ日本の書籍・グローバル討論会担当官)、
カトリーヌ・トリポン氏、鈴木賢氏、高木順子氏、瀬名波栄潤氏
© 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
 6月11日に在日フランス大使館で開催された人的資源委員会
6月11日に在日フランス大使館で開催された人的資源委員会
© 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
6月12日にフランス大使館で開催されたラウンド・テーブルに、ローラン・ピック大使、カトリーヌ・トリポン氏、高木順子氏が出席
6月12日にフランス大使館で開催されたラウンド・テーブルに、ローラン・ピック大使、カトリーヌ・トリポン氏、高木順子氏が出席
© 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
LGBT権利促進団体「ロートル・セルクル」のスポークスマン、カトリーヌ・トリポン氏
LGBT権利促進団体「ロートル・セルクル」のスポークスマン、カトリーヌ・トリポン氏
© 東京国際フランス学園

 
 ダイバーシティ(多様性)は日仏両国を結びつける民主主義的価値観の核心です。在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本が、LGBT権利促進団体「ロートル・セルクル」のスポークスパーソン、カトリーヌ・トリポン氏と、エセック経済商科大学院大学ダイバーシティ研究所長の高木順子氏を招へいし、多様性をめぐる一連の日仏討論会を6月9日から12日まで東京と札幌で開催した理由もそこにあります。

 トリポン、高木両氏は6月9日、東京の国際基督教大学(ICU)で開催された日仏討論会「平和とダイバーシテ : 大学におけるLGBTQの人々の受け入れ」に出席し、明治大学の鈴木賢教授、LGBTコンサルティングを専門とする株式会社トロワクルールの増原裕子代表取締役と討論しました。司会はICUジェンダー研究センター(CGS)のオリヴィエ・アムール=マヤール副センター長が務めました。

 ローラン・ピック駐日フランス大使はこの討論会であいさつし、その中で人および市民の権利宣言第1条「人は、自由、かつ、権利において平等なものとして生まれ、生存する」に改めて触れました。さらに固定観念化した男女の役割分担がしばしば差別につながることから、問題意識を高め、これらのテーマについて語る重要性を強調しました。

 トリポン、高木両氏は6月10日、北海道大学で同じテーマで開催された討論会に出席し、明治大学の鈴木賢教授、北海道大学の瀬名波栄潤教授と意見交換を行いました。北海道大学の長谷川晃副学長は開会のあいさつで、同大学による多様性のための取り組みについて紹介しました。討論会の聴講者数は、ICUも北海道大学も80人を超えました。

 人的資源委員会が6月11日、在日フランス商工会議所とアンスティチュ・フランセ日本の共催で、在日フランス大使館で開催され、約65人が出席しました。トリポン、高木両氏に加え、トロワクルールの増原氏が登壇し、企業における多様性のメリットについて話し合いました。

 トリポン氏は6月12日、東京国際フランス学園で生徒たちと共生をめぐり議論したほか、在日フランス大使館で開催された多様性をめぐるラウンドテーブルに高木氏とともに出席し、日本の大学関係者約10人と意見を交換しました。

 これらの多様性をめぐる日仏討論会は、2016年より日仏間で進められている意見交換の一環で、このテーマをめぐる討論会は今後数年、引き続き開催される予定です。

最終更新日 28/06/2018

このページのトップへ戻る