国連気候変動枠組条約第23回締約国会議 [fr]
国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(COP23)が11月6日から17日まで、ドイツのボンで開催されます。締約国が条約事務局の招待を受けて集まり、パリ協定の実施ルールの策定に取り組むとともに、気候変動対策に関する国別目標の野心度引き上げについて議論します。
COP23は国際的な気候変動対策を継続する上で、極めて重要な段階です。数多くの国家・非国家アクターがボンで一堂に会し、行動の現状を明らかにすると同時に、パリ協定の目標達成に向けて力を結集します。
COP23議長国はフィジー、気候変動対策への動員拡大に向けた強力なシグナル
フィジーはCOP議長国を務める最初の島嶼(とうしょ)国です。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局長を務めるメキシコのパトリシア・エスピノサ氏は7月27日、この点を踏まえて「COP23は島とその住民の脆弱性を認識する機会にもなります。〔・・・〕クリーンエネルギーで電力を供給される未来への迅速な移行のため、強靭なコミュニティー構築の支援拡大への扉を開く」ことになると強調しました。
具体的な前進に向けたCOP23の3つの主要目標
パリ協定の実施ルールを策定
COP23ではパリ協定の実施ルールをめぐる交渉プロセスが続行されます。実施ルールは2018年末、ポーランドが議長国を務めるCOP24で採択される見通しです。とりわけ提出された情報と算定方法を調和させながら、国別目標の共通指標を定義することや、2023年から5年ごとに実施される世界全体の進捗状況を評価する「グローバル・ストックテイク」の範囲を決めることが重要な争点です。パリ協定によって定められた、これらすべての野心向上メカニズムが導入されなければなりません。
国別目標の野心度引き上げ、「タラノア対話」
気候変動に関する最新の報告書は、世界の気温上昇を2度未満に抑えるパリ協定の目標を達成するには、現在の取り組みでは不十分なことを示しています。COP23では議長国フィジーの下で、排出量削減の集団的努力に関する最初の進捗状況評価書をまとめるとともに、COP24で野心度を引き上げる方法を決定するため、促進的対話「タラノア対話」を開始します。
行動アジェンダのイニシアティブを継続
COP23では行動アジェンダのイニシアティブに焦点を当てた一連の行事が予定されています。気候行動の戦略的分野(再生可能エネルギー、農業、運輸、森林、水管理、ファイナンス、イノベーション)に関連するテーマが日ごとに特集されるほか、ジェンダーをめぐる課題や気候変動が健康に与える影響に対する注意喚起も行われます。
パリ協定履行の続行と強化に取り組むフランス
フランスはパリ協定が採択され、発効した後も、パリ協定の目標の具体化に向けた迅速な前進を望む国、自治体、都市、企業、NGO(非政府組織)、市民らと積極的に関与し続けています。
2017年7月の気候プランによって、フランスの環境保全と気候変動対策に関する野心的目標のために、明確かつ自発的な枠組みが設定されました。こうしてフランスは、2050年にカーボンニュートラルを達成する目標を掲げた世界で最初の国の一つになりました。さらに社会の気候変動への適応問題や、気候変動の影響の未然防止にも特に配慮しています。
フランスもCOP23に参加
ブラ・ゾーンでは、交渉に参加します。
ボン・ゾーンでは、ブースを出展します。見学コースは4つのコーナーで構成されます。
- 人類共通の財産を認識
- 「気候プラン」によってフランスの行動を理解
- 2週間の期間中に40近い講演会を開催、気候変動問題のアクターが登壇(講演会のプログラムはフランス環境連帯移行省ホームページを参照、フランス語のみ)
- 「地球を再び偉大に」コミュニティの一員となり、積極的に参加