著名漫画家を招いた日仏交流レセプション [fr]
フランスのグレナ出版社の創立50周年記念レセプションが5月30日、著名な漫画家をフランス大使公邸に招いて開催され、日仏の出版関係者が一堂に会しました。
ジャック・グレナ氏が自社の創立50周年を記念して、フランスの出版関係者70人からなる代表団を率いて来日しました。この機会にローラン・ピック駐日フランス大使は、日仏の出版関係者を大使公邸に招待してレセプションを開催しました。この中でピック大使は、漫画家の亜樹直、鳥山明(代理出席)両氏に芸術文化勲章シュヴァリエを伝達しました。漫画家の高橋留美子氏は、アングレーム国際映画祭アートディレクターのステファン・ボージャン氏から同漫画祭グランプリを授与されました。
世界的にヒットした亜樹直氏のワイン漫画『神の雫』は、常により多くの読者を魅了しながら、日仏両国でフランスワインの振興に貢献しました。『ドラゴンボールZ』の原作者の鳥山明氏は、言うまでもなく最も優れた漫画家の1人であり、その作品は漫画の海外普及に寄与しました。高橋留美子氏も漫画界の象徴的存在(代表作は『らんま1/2』、『めぞん一刻』など)で、アングレーム国際漫画祭グランプリを受賞した日本人は2015年の大友克洋氏に続いて2人目です。
今回のレセプションは創立50周年を迎えるグレナ社が、他に先駆けて日本の漫画をフランスで出版したことを改めて思い起こす機会となりました。さらにグレナ社と協力関係にある集英社、小学館、講談社の大手出版3社に感謝の意を表する機会にもなりました。
レセプションが盛会だったことは、特にバンド・デシネと漫画をはじめ、両国出版業界の間で交流が盛んであることを物語っています。こうした交流はバンド・デシネや漫画の作家が登壇する講演会にも現れています。例えば、亜樹直、フレッド・ベルナール両氏は5月31日にアンスティチュ・フランセ東京で、それぞれの作品のインスピレーション源であるワインをめぐり対談しました。