G7とは? [fr]

JPEG

共に行動するG7

 われわれは一人ではありません。各人が日常生活で遭遇する問題と似たような問題が、地球の反対側で市民に影響を与えています。これらの問題を解決するには、共に取り組む必要があります。

 この単純な事実確認からG7が誕生しました。それは1975年のことで、当時の共通の問題は第一次オイルショックでした。以来、G7は毎年参集し、平和と安全保障、テロとの闘い、開発、教育、保健、環境、気候変動などについて話し合っています。いずれのテーマもさまざまなアクターが関与する問題で、共通の解決策が必要です。

G7とは?

 G7は7カ国グループの略称です。7カ国とはドイツ、カナダ、アメリカ、フランス、イタリア、日本、イギリスです。ヨーロッパ連合(EU)も1977年以降、G7の作業に参加しています。G7全体で世界GDPの40%世界人口の10%を占めます。

 G7の特徴は、法的実在性も、常設事務局も、正加盟国もないことです。

 唯一のルールは、7カ国の間で毎年順番に務める議長国が基本方針を定め、グループの作業に必要な手段を提供することです。

 G7の強みは、民主主義、人権および基本的自由の尊重、自由市場、国際法の順守という共通の価値観を基盤とすることです。それゆえに、たとえ意見が一致しなくても、あらゆることを話し合うことができます。

G7の成果の一例

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金の行動は、疾病の減少に寄与しています。ムスコカ・イニシアティブは、妊産婦や乳幼児の死亡率減少に寄与しています。気候に関するパリ協定の履行は、気候変動との闘いに寄与しています。アフリカの女子教育のためのコミットメントは、世界における女性の権利向上に寄与しています。

 これらすべてが(これだけではありませんが)、近年G7が下した決定の成果です。

 今年の闘いは、不平等との闘いです。

G7とG20の関係は?

 名称も似ていますが、機能も似ています。G20は(2008年の金融危機以来)毎年、20カ国・地域の首脳を集めて会合を開催しています。参加国・地域は南アフリカ、ドイツ、サウジアラビア、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、韓国、アメリカ、フランス、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、イギリス、ロシア、トルコ、EUです。

 G20が下す決定は多大な影響があります。G20全体で世界GDPの85%、世界人口の3分の2を占めるからです。

 フランスと(G20議長国を務める)日本は2019年、それぞれの目標の達成に向けて手を携えて努力しています。

フランスで過去に開催されたG7サミット - JPEG

フランスで過去に開催されたG7サミット

関連記事

最終更新日 24/08/2019

このページのトップへ戻る